映画「告白」感想
2010年7月7日(水)午後3時55~上映の「告白」を観ました。
この映画は6月5日(土)公開で、実は6月9日(水)の午後に観に行ったのですが、「満員」で観られませんでした。
さすがに一ヵ月後は少しすいているだろうと思い・・・・・そうしたら、だいたい40~50人位でした。
券を購入の際席を聞かれ、だいたいこの辺りと真中を指摘したところ、結果的に自分の前列は誰もいない状態(自分が座った席の列から後ろに客が座っているので前は誰もいない)で、しかもその列は私を含め5人でした。
かなり余裕でしたね~~~~やはり一ヶ月後は違います(笑)
観客はほとんど10~20代、中にはセーラー服6人の集団が・・・・学校の帰りか?
原作は2009年本屋大賞に輝いた小説ですが、私は原作は読んでおりません。
まあ、そんなのあったなぁ・・・・ぐらいの認識しかなかったのですよ。
では、何故観に行ったか?・・・・・・映画のCMです。
松たか子の無表情な表情で「殺されたのです」で、これはサスペンス&ホラー並みの怖さがあるに違いない!と直感。
そういう作品は嫌いではないので、観てみようかな?と。
それと公開後の評判ですね。その評判で観にいこう!と決めました。
それで、感想ですが。少しネタバレあり、なので注意してください。
直感した通り、サスペンス&ホラー並みの怖さがありましたし、ありがちな「凄い!」という感想。
・・・・・なんですが、何故か「子育ては難しい」という感想を持ちました。
だいたい、年齢的に少年A、Bの母親に近いせいかと思いますが、まずこう思う人って少ないでしょうね。
3人の母親が出てくるのですが・・・・松たか子除く少年A、Bの母親。
この2人が子供との接し方が違ってるとまた違った結果になっていたような気がします。
特に少年Aの母親と少年Aとの親子関係がうまくいっていれば・・・・・・やはり子育ては難しい。
この一連の悲劇はいろんなものが絡み合い、悪い方悪い方に行っている気がしました。
生徒たちも良い演技でしたね。
さすが大勢の中から選ばれたことに納得・・・・・少年A、Bの気持ちも何となくわかる気がして、感情移入しやすかったです。
もう1人の女の子はかわいかったのですが、今ひとつあの年代特有の不安定さ、微妙な危うさ、アンバランスさが伝わってこなくて、同じ同性ながらあまり感情移入しづらかったです。
そうなのよね、あのぐらいの年齢って不安定で・・・・だから自分が今中学生であんな状況のクラスだったら、同じようなことしてるかもしれないという怖さも感じました。
ところで教室内で携帯で連絡をとっているシーン。紙にメモがきをしてそれを送ってもらう、というのをやっていたのを思いだしました。
携帯電話がなかった時代・・・・・もしあの時携帯電話があったらメールで連絡してたかしら?
ストーリーはドロドロした感じで気がめいってしまいます。
どんどん負の方向に走っていく感じ・・・・・どこからも救いの手が差し伸べられないストーリー。
そして最後のシーン。結局、大事なものを奪われたのでその人の最も大事なものを奪ったという結末。
また、男の先生の真意はわかりませんが、見た目には”一生懸命”に見えたので、それがすべてから回りしてその結果、よくない方向に進み気の毒な感じがしました。
でも案外この先生の「告白」があったら、実は「いい先生」と見られたいがために、パフォーマンスしている偽善者だったりして・・・・。自分の行動に酔っていたりして・・・・・。
そういう思考をしてしまうほどこの「告白」の登場人物は皆、負の感情が強いキャラクターに思えます。
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