映画「カイジ2 ~人生奪回ゲーム~」(2011年)感想
11月16日(水)午前9時20分~の上映を観ました。
この映画の公開日は11月5日(土)なので混んでいるかと思い、あえて早い時間を選択・・・・読みがあたり?21人で鑑賞。
・・・・って、いくらなんでも少ないんじゃあ。
まあ、少ないほうが余裕があって楽ですけどね。
年齢は20~30代が多く、私語もなかったので集中して観られました。
原作未読、アニメは観ており、前作の映画はテレビで鑑賞。
(ただ、アニメは現在録画しているのを観ていて、今カイジが沼に挑戦しているあたりでまだ途中です)
・・・・という状態での感想です。ネタバレもあるので注意してください。
結局、全部利根川によるシナリオでカイジが動き、勝ちか負けかのエンディングどちらに進むか・・・・という内容のように思えました。
利根川のこと、実は一条と繋がっていて(不正を計画している坂崎がカイジに声をかけることも予定通り)味方か?敵か?という疑惑を繰り返し、最後の最後でカイジに協力とよんでましたが、深読みでした(笑)
というか、その役は石田の娘でした。
すべて利根川のシナリオ通り・・・・・真の主役は利根川のような・・・・とも思えます。
アニメとはまた違った微妙な心理戦、また石田の娘が加わることでストーリーに肉付けされ、「負け組でもみんなの協力があればのりこえることができる」という作品に仕上がっていたように思えます。
ラストの方で「はずれ」の穴を全部パチンコの玉が埋まり「あたり」への道を作っているシーンは、なんだか今までのパチンコ戦で負けた人々の怨念?が玉にこもり、大勢の人がカイジに協力して勝利に導いているようにも感じられました。
一人ひとりバラバラでなく、みんなが力を合わせれば困難も乗り越えられる・・・・みたいな。
最後には命をおとしますが、死ぬ前に本当に信用できるカイジに出会い、娘へ想いを伝えることができた石田。
地獄から這い上がることに成功したが、今まで本気で信じられる人に出会えなかった一条。
・・・どちらが不幸か幸せか対照的な感じです。
でも、カイジ3なんてあったら、一条がカイジピンチの時にでてきて助けそうですね(笑)
このパチンコ沼の話は原作でも人気のあるエピソードだそうで、アニメの時もその人気のでる理由がわかる気もしていたので、映画はどう表現されるのかと思ってました。
また、あの一条がどう演じられるのかという興味もありました。
・・・・・まあ・・・・、沼に関しては何だかパチンコというよりも巨大マシーンに挑戦するという感じでした。
アニメでは、人を呑み込むような迫力を感じたのですが。
それと、玉が穴に入るか入らないかの緊張感があまり映画では感じられず、動きも「入るか、否か?」という緊張感より不自然な動きを感じました。
パチンコ沼の攻略説明も早々と進み、原作やアニメを観ていない人には理解しにくい人もいるのではないかと思ったほどです。
どちらかというと沼の話より、映画オリジナル「姫と奴隷」の場面のほうが印象深いです。
一条・・・・伊勢谷さんが楽しんで演じているように思えました。
個人的にはあまり「ざわ」がなく、「カイジ、疑惑、疑念!!」とかのナレーションがないのが物足りなかったです。
落ちるところまで落ちた人々の復活を賭けた勝負・・・・・というのにその執念や凄み、気迫が感じられずに甘々な気もします。
とはいえ、アニメと映画はまったく別物であり・・・・と思うと、これはこれで楽しめる作品でした。
余談ですが、最後のほうで石田裕美が「勘違いしないでね・・・」という部分で「もしかしてツンデレ?」と思ったのは私だけではないでしょう(笑)
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