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映画「おおかみこどもの雨と雪」(2012年) 感想

「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田監督の作品。脚本もこの2作品と同じ奥村佐渡子さん。内容は子育ての話らしい。
・・・・・・内容が個人的にそれほど興味を感じる話でもないので、時間があったら観ようかな、レベルの作品でした。
が、今更だけどキャラクターデザインが貞本義行さん、と知り観に行きたい度が増しました。
(「時をかける少女」「サマーウォーズ」も貞本さんのよう・・・・昔はアニメというと必ず声優はもちろん、監督、キャラデザ、そして作画監督までチェックしてましたけどね・・・・・)
貞本さん、というと今では「エヴァンゲリオン」のキャラデザの方が有名なのかな?でも私にとって貞本さんというと「オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」となり、それから「ガイナックス」→「トップをねらえ!」と次々と思い出してしまいます。
まあ、当時「風の谷のナウシカ」が連載されたこともある某アニメ雑誌を毎月買って読んでいた時代でもありましたしね。
・・・・・・というわけで前置きが長くなりましたが、いつも映画は「時間があったら観る」ですが、この作品は「時間を作って観に行った」映画です。

2012年7月31日(火)20時35分~の上映を観ました。
7月21日(土)公開作品です。
鑑賞は私を含め20人(128席中)。
ほとんど20代・・・・・まあ、時間が時間だし若年層が多いとは思いましたが。
女性の友人同士が多く、しかも手には飲み物や食べ物を持ち込む若者ばかり・・・。

さて、感想へ。
ここから先はネタバレもありますので要注意。まだ観ていない人には、お金を出して観る価値はあった、と申しておきましょう。
この映画にいくらまでなら払ってもいい?は1500円まで、という作品でした。

大学生の花が好きになった男性は実はオオカミオトコであったが、花はそれを受け入れ、やがて妊娠・・・・・え!?学生という状態で妊娠、出産?・・・・せめて学校卒業後にしてほしかった・・・・。
という時点で興ざめ。その後は共感できなくなり、どちらかというと技術面(映像美とか)の視点で観ておりました。

背景が実写のごとくリアル(3次元)の世界にアニメという2次元キャラが舞い降りた感じで、どことなく違和感。
それはアパートでの子供の泣き声苦情や児童相談所の訪問等リアルすぎる展開だというのに、花を含めた雨、雪という非現実キャラの登場という関係に近い感じでした。
(花の体力、精神力は現実に考えるとすごすぎなので)
ファンタジー、といってもリアル社会にファンタジーキャラが入り込んだ感じです。
また貞本さんのキャラクターデザイン、というわりには少し作画の感じが違う(帰りにポスターをみかけたけどやっぱ違う)。
所々に作画の粗さを感じ、またデッサンの狂い(特に子供の頭と身体のバランス)を感じたのは気のせいか。

話が進むうちに何かひっかかっていたものがあったのですが、田舎でのおじいさんが花に対して「なんで笑っている」という言葉を聞き、これだ!と気づきました。
昔アニメか漫画か忘れましたが、その作品にいつもへらへら笑っている人物がいて、その人物に「笑っていることで自分の本音を隠そうとしている、周りとの付き合いをごまかしで良好にしようとしている(いい意味での本音でぶつかりあわないということ)」と指摘してたのを思い出しました。
つまり、花は何があっても感情的にならず笑顔を浮かべてますが、そのせいか花の本音が伝わってこない感じがするんですよね。
なんというか・・・・・「魂の叫び」みたいのが感じられないというか。
もちろん子供への愛情は最大級、つねに前向き、一生懸命・・・・はわかるのですが、なんか「魂」が入り込んでいない気がして、存在が平たい(薄っぺらい)キャラクターになっているような気がしてならないです。
そういう意味では、雪(小学校入学前あたり)は感情が全面的にでていて、また自由奔放な感じで存在感を発揮していたように思えます。

とはいえ、さすが細田監督、お見事!というべき見せ方(表現方法)、演出はうまい。
年月の経過を教室の移り変わりで表現するとか、柱のキズで表すとか、川で溺れそうになる雨のシーンのアングルとか、うまく魅力的にだしています。
日常的な出来事は淡々としてつまらない描写傾向の作品が多い中、テンポのよさ、見せ方で飽きることはありませんでした。
真っ白い雪の中を花、雨、雪が走るシーンは爽快!
個人的には雨が”先生”と呼ぶ山の主、狐と山を駆け上りそこで見た美しい風景が好きです。
顔がほころぶ雨同様「こんな景色見せられたら雨でなくてもほころぶよね」と思ってしまいました。

声優もそれほど違和感なく、また子供たち(雪、雨)の生き生きとしたエネルギー(生命力)が声の中から伝わってきて、よかったです。
ところで、雪の同級生の母親の声が林原めぐみさんなのですが、その声で某キャラクターを思い出してました(笑)

全体的にはクオリティの高い作品になっております。
また年齢、性別、経験・・・・・いろんな立場での視点により良し悪しも変わってくるように思えた作品でした。

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