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映画「紙の月」(2014年) 感想

2014年11月17日(月)午前9時30分~の上映を観ました。
11月15日(土)公開作品です。
鑑賞は81人。ほとんど女性。年齢層は幅広いが、30~50代が多かった気がします。

原作は読んでません。不倫、お金横領する女性という知識ぐらいしかない状態で観ました。
40~50代の女性であの1994年当時仕事をしている人にとっては、社会情勢を知っているので懐かしさ&共感を感じるかな・・・と思いながら観てました。
退屈なときは時計を見てしまい、後何分で終了とか思ってしまうのですが、この作品は時計をみることはありませんでした。まあ、それだけ引き込まれたのだと思います。
とはいっても、不倫あたりで「?」横領の加速で「??」ラストの方では「???」と理解できない部分が多く、面白かった!とも言い難い・・・ということで、音楽はよかったので1300円ぐらいの価値(それくらいなら観てもいいと思う作品)でありました。

以下ネタばれ注意感想。

最初の1994年という文字がでた瞬間、当時の状況を思い出してました。ああ、あの時代ね・・・という感じです。1995年1月は阪神淡路大震災、3月は地下鉄サリン事件と続きその数年後保険会社、証券会社、銀行と次々破たん。ペイオフがどうの、保険契約はどうのと金融危機に陥る前の時代。
まあつまりバブル崩壊後閉塞感が出始めて・・・・というあたり。
だから最初は共感を感じながら観てました。
が、主役梨花が大学生光太と不倫に陥る過程があまり詳しく描かれていないせいか、なぜそこで不倫に走る?というあたりから以降共感できなくなりました。駅で光太に気付く・・・・普通後をつけられているみたいで怖くて逃げだすんじゃあ?
旦那とうまくいってなかったとしても不倫するほどとは思えないし、仕事に不満だらけという様子も感じられない。
光太もなぜ梨花に積極的にアプローチするのか、それほど魅力的とも思えないし・・・・と思いながら話は進みます。
横領のきっかけも罪悪感があるのかないのかあまり感じられず、ただ、破滅への階段を突き進んでいくのだなぁというだけ。
そして終わりの方は、悪いことをやっていて結局逃げ続けている・・・・梨花はお金を使って幸せを感じてたかもしれないけど、それによって彼女を信頼していた顧客を裏切っているので、どう考えても自己中心的にしか思えませんでした。

この作品には他に女性行員相川、隅がでてきますが、こういう話にはそれこそありがちと思える登場人物だったので、それほど気になりませんでした。
どちらかというと男性陣のほうが気になりましたねぇ。

・平林孝三
顧客。最初はただのセクハラおやじぐらいにしか思えず、営業も大変だよね、と思ってました。でも、梨花の色仕掛け勧誘?には「勘違いしている、国債を買ったのは半年ごとに利息を貰え自由に使える」と梨花の顧客立場での勧誘が決定打と話し、一線を越えなかったので、案外いい人だったんだな・・・・と思い直しました。たぶん前の人は銀行員の立場で勧誘、いかにも顧客視線の勧誘態度でも雰囲気は「売る」というのが見え見えだったんでしょうね。そこに4年もその業界にいるのに素人っぽいというか、営業タイプではないというか、不慣れな梨花が現れ、そのあたりも関連して国債をかったのだろうと想像。
(関係ないけど、今なら毎月分配型の投資信託を勧誘だろうなと思ってしまいました)

・平林光太
孝三の孫。最初なぜ梨花につきまとう(としかみえない)のか疑問に思ったが、借金があるとわかり、お金目当てかと思いました。でも、お金の話を始めたのは梨花の方だし、どことなくお金は関係ないように思えてきて、謎は深まるばかり。体目的か?という感じもしないし、愛情とも思えない。そのあたりはもう少し描いてほしかったです。

・梅澤正文
梨花の夫。この映画を見る限りではマイロードを歩む世間によくいるような夫にしかみえません。腕時計を梨花にプレゼントした時は、梨花が腕時計(夫婦ペア)をプレゼントしたのに嫌味か?何考えている?とか思いましたが、まあ、そういうやつなんだろうと割り切りました。
海外単身赴任。たまに?梨花に連絡・・・・やっぱり気の利かない夫、というぐらいで梨花が不倫にはしるのはしかたないという気は全然しませんでしたね。
逆にいつのまにか妻が犯罪者となってしまった気の毒さを感じました。

梨花の学生時代のエピソードを盛り込み、梨花とはこういう人というのを印象づけてましたが・・・・・・自分には理解できない人物です。
でも全体的に緊迫感は感じてました。

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